バランス食

戦後、食生活が近代化されたなかであっても、米は依然として日本人の食生活の主食です。そのために肉や魚を食べ過ぎることもなく、あらゆる副食物と自由に組み合わせて食べることができるので、長寿国となりました。パンは手軽で都市住民の半数以上の家庭で朝食に登場していますが、米の生産地である東北地方の農家でも1割以上が朝食にパンを食べているそうです。しかし、パンに焼き魚などの組み合わせは考えられず、米はステーキや焼肉、煮魚焼魚などのように米は組み合わせ自由というところに価値があります。太るという理由により昼食はめん類にしている人も多いようですが、めん類はとかく副食なしということになりがちで、栄養が偏るおそれがあります。これは避けなければなりません。東京オリンピックの年の1964年には、日本の脳卒中による死亡率が頂点に達しました。農業技術の進歩によって生産性が向上し、だれもが十分に食べられるようになりましたが、朝食までは行き届かず塩分の多い食事でエネルギーを補給したのが原因といわれています。その後の日本では高度経済成長により国民の食生活の水準が高められ、副食は多様になり、動物性食品も登場し穀物と塩分の過剰が解消されました。そのために脳卒中が半減したというわけです。欧米でも脳卒中死亡の時期がありました。それは一般庶民の主食が麦がゆの時期であり、やがて農業生産の向上で麦は牧畜用にまわされ、肉を主食とするようになった今世紀、心筋梗塞が急増してきました。日本では脳卒中が減っても、心筋梗塞が増えないのは米という主食があるからといえます。

食品食材

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