遺伝子組み換え食品

植物の突然変異が発生して改変できる確立は、1遺伝子の1世代あたり約10万分の1から100万分の1という数字で、植物の迅速な品種改良を目指すには発生頻度が低すぎます。そこで異なる系統や品種の親を交配して、その子が大きさや耐性、収穫量、多産性などで両方の親をしのぐ優良品種を生み出す手法が開発されました。これをF1品種といい、この考え方の先端に遺伝子組み換え作物があります。遺伝子組み換えの目的は収穫量の増加です。そのために大豆やトウモロコシ、菜種畑に除草剤が散布されても影響を受けない特性を持つ遺伝子を自然界から探し出すか、化学的に合成して作物の遺伝子に導入、遺伝子組み換え作物を作る。その品種は雑草だけを効果的に駆除し、同様に害虫に対する抵抗性を持つなど様々な品種が作り出されました。世界で初めて売り出された遺伝子組み換え作物はアメリカ産の日持ちをよくしたトマトでした。しかし2000年にアメリカでタコス料理の皮のトウモロコシに、アレルギーを引き起こす物質が検出され、大騒動となりました。トウモロコシは害虫抵抗性遺伝子組み換え作物で、この物質は流通過程で混入しただけでなく、栽培段階で風媒花のトウモロコシの花粉が他の畑まで飛び交い交雑して遺伝子汚染を引き起こしました。農林省は2001年に組み換えられたDNAやそれによって生じたタンパク質が検出できる豆腐、豆類、大豆、枝豆、納豆、味噌、コーンスナック菓子など約26品目の表示を義務付けました。また食用油、醤油、酒類は除外されました。厚生省も今までの安全なものは表示しないという方針を改め、遺伝子組み換え食品の安全性審査を義務付けました。

食品食材

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