食品食材と暮らし

近年、何時でも何処でも様々な種類の食べ物が手に入るようになり、食べ物の大切さが薄れつつあります。またライフスタイルの多様化により食事が不規則となり、栄養の偏りも多くなってきました。そんな現代人の生活を見直し、健康な身体と豊かな人間性を育むために全国で食育が進められています。平成17年には食育基本法が施行され地域、学校、生産者、消費者など様々なレベルで活動が推進されています。特に子どもの1人での食事や朝食を抜くという食生活の乱れが心配されています。多くの家庭では家族は皆同じメニューを食べますが、最近では子どもに好きな物を食べさせるために別のメニューを出す育児方針の家庭もあるそうです。そのような低年齢の子どもの食事に、決まった食品だけを食べさせる食事が現れてきています。この決まった食品だけを食べさせるやり方は、親などの介助者から食事の世話を受けないで食べられるようになる3才から4才くらいにはよく見られます。多くの場合は好きな物から食べ終え、嫌いな物は残してしまいます。しかし5才から6才になると、好きな物を最後までとっておくなど、食事の順番をコントロールするという行動が見られるようになり、おかずの次ぎはご飯という日本食ならではのライフスタイルも獲得できるようになります。順番を学ぶことができるにもかかわらず、同じ食品にこだわる食べ方が小学校年齢の子どもに多く現れている原因として、日本の食事の洋食化などがありますが、1人での食事や1人だけ違うメニューといった個食も含まれると考えられます。個食により、食べ方のお手本が近くにいないことで、正しく行儀のよい食べ方や食べ物が口の中で混ざることで美味しさの味を知ることができなくなります。同じ食品ばかりの食べ方は成人病は始めとした生活習慣病の直接病気の原因となることはありませんが、様々な食べ物を食す機会を奪うことで栄養の偏りを招いたり、味を楽しむという食事の大切な要素を欠かしてしまうことにつながります。できるだけの多く飲む子どもには大人と一緒に食事をする機会を与え、食べる楽しさを伝えることが必要です。現在では学校や保育所、地域や民間団体などで住まい食育を少しでも身近に感じてもらおうと親子向け、高齢者向けの料理教室や食育推進イベントなどのさまざまな活動が行なわれています。生きることの基本である食事だからこそ改めて見直し正すことで、充実した生活を送ることができます。

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スローフード

スローフードはゆっくりと時間をかけて食事しようという意味が主ではなく、私達の食生活を見直し、食材や料理について考え、食事を共にする人との会話を楽しめる生活を大切にしようという考えの根幹に持っています。日本スローフード協会は、スローフード運動はバラエティ豊かな地域の食を再発見し、これを愉しみながら人々が豊かに平和に生きて行くことに欠かせない食の喜びを取り戻そうという運動と説明しています。この概念を広めたスローフード協会が発足した要因は、1980年代半ばにイタリアの首都ローマにマクドナルドの第1号店が開店し、それがイタリア国内で大きな論議を呼んでいました。イタリアのグルメの会ではこのことが話題となり、ファーストフードの発達や食の均一化などにともなう食文化の荒廃や現代における食の課題に危惧し1986年に協会が発足しました。その後1989年パリで開かれた最初の総会でスローフード宣言が採択されそれにともない会の名称もスローフードとなりました。そして2003年にナポリ国際大会で新たなスローフード宣言が採択され、スローな生活という思想を単に食事を急いでとることに対して反対したり、ファーストフードに反対するためのものではなく、時間の価値が認められ、人間と自然が尊重され、喜びが存在理由となる世界を守るために発展させていかなければならないとあり、スローフードの普及に努めることが記載されています。スローフードの3原則は

1 消えつつある郷土料理や質の高い食品を守る
2 質の高い食材を提供してくれる小生産者を守る
3 子供達を含めた消費者全体に味などの食の教育を進めていく

となっており、その理念に基づいて行動を起こしています。スローフード協会は104カ国に拠点を持ち、支部の数は1000を超え、全世界で8万人以上の会員数を誇ります。全世界に広がるスローフードは環境問題にも絡み、今後その役割を大きくして行くと思われます。

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生鮮食品の見分け方

スーパーマーケットの食料品売り場で生き生きと輝いているので買ってきてラップ類を剥がしてみると、お金が高いわりに意外と古かったという場合がよくあります。人間の感覚は照明や容器などに騙されやすいものです。ガラス超しやパックされたものより、直接見たり触れられる物の方がよく、さらにその食品の良否を見分けるポイントをつかんでいるのが大切です。

「魚介類」
一番鮮度を問題とする魚介類については、魚は一般に目が生き生きして眼球のまわり透明なもの、さらに、えらが綺麗で鱗が剥がれ難いものが良い。イカは白っぽい鉛色。タコは灰色を帯び斑点があり、皮の剥がれ難いもの。エビは肉がしまり脚や尾の生き生きとしたものが良い。貝類は手を触れて殻を閉じ、柱のよく付いているもの。

「肉類」
肉類については牛肉の場合は、鮮やかな赤褐色で脂肪層が淡い黄白色のものが良く、豚肉は淡紅色で脂肪は白。鶏肉は全体に赤みを帯び脂肪の多い物ほど良質です。

「野菜」
野菜の場合では芋類は一般に外皮に傷や斑点のないもの。甘藷は肉が固く、馬鈴薯は芽の浅いものが良質とされています。菜葉類は色鮮やかでみずみずしく、茎の折れるもの。タマネギは皮が薄く、よく乾燥していて肉の固いもの。キュウリは両端の大きさが変わらず、皮に棘のあるものがよく傷がなく光沢の良いもの。トマトはあまり大きくなく、肉厚で重いものが良い。菌茸類は一般に傘の部分が丸く軸の太いものを選ぶこと。たけのこは太く短く、皮が湿っていて弾力のあるものが軟らかい。
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